事前準備を怠らない

新人看護師の中には、注射が苦手という人が多くいます。
しかし、どんなに注射が苦手でも、業務として必ず行わなければならないこともあるでしょう。

注射が苦手という看護師は、注射に必要な物品の準備を怠っていたり、注射に成功したというイメージを持てていないことが特徴として挙げられます。
物品の準備が充分でなければ何らかのアクシデントがあった際にすぐに対処できずに失敗となってしまい、患者さんからのクレームにつながることがあります。
そのことが、苦手意識を増大させる原因になり得ます。
また、苦手意識が強い人は、どのようにしたら成功するのかというイメージができていないことが多く、行き当たりばったりで注射をしていることがあります。

改善法として、まずは注射に必要な物品は完璧に揃えてから注射に臨むようにしましょう。
万一うまくいかなかったときも、すぐに対処できれば落ち着いてやり直しすることができ、患者さんに不安を与えることもありません。
慣れるまでは注射に必要な物品をリスト化し、毎回揃っているかチェックするようにすると良いでしょう。

さらに、模擬血管などを利用してイメージトレーニングを積み、成功のイメージを掴んでおくことも大事です。
イメージトレーニングは、注射をするときだけでなく、患者さんへの声掛けから注射の終了まで一連の流れで行うと、本番も緊張せずに実施することができます。
時には同僚の看護師の血管を見せてもらい、皮膚をどのくらいひっぱると血管が固定されるのかなどを試させてもらうと、良いイメージを付けることにつながります。